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アメリカ人の国民性やお国柄などについて、日本人の持つイメージとして一般的に“豪快”、“オープン”、“フレンドリー”など好印象なものが挙げられる事が多い。が反面、“おおざっぱ”、“テキトー”、“いい加減”などネガティブな印象を抱く人も少なくなさそうだ。確かに、彼らは小さい頃から自己の意思表現に重点を置いた教育を受けてるので、きっぱり思ったことを言える人が多い。また、周りみんながそうだから、他人のいう事に対しても割とちゃんと耳を傾けると思う(同意するかどうかは別だけど <苦笑>)。そしてそういうアメリカ人に対して、“自由でおおらか”、“オープンな性格”といったイメージを日本人は持ちやすいのかもしれない。

 

では、“テキトー”や“いい加減”などの印象はどうしてついてしまったのか?

 

日本人との比較論に過ぎないが、一般的に見てアメリカ人は確かに、“適当感覚”が強い傾向にあると思う。職業柄、エンジニアのように細~っかく詳細にまで目を通すことを常に要される人は別として、普通の人は基本的に、あまり細かいところに気を留めていないと言えそうだ。

 

場を盛り上げたい一心で、あまり心にもないことを言ってみたり、それでいて自分が言ったことや取った行動などを都合のいいタイミングで忘れちゃったり。接客に関して言えばだけど、まあ、雑な感じはあるかな。アイスクリーム屋さんなんかに行っても、同じものを頼んだのにサーバーによって、盛り加減がぜんぜん違ったりする。企業のカスタマーサービスに問い合わせてみても、同じ質問をしてるのに、対処する社員によって全然違う回答が返ってきたりするのはちょっちゅうだ。

 

またメリットとしては、日本と比べるとアメリカでは、レストランなどで個人的なリクエストに、割と臨機応変に対応してくれると思う。注文する物にもよるし、やりすぎは勿論ダメだけど、セット料理でも多少の変更なら気持ちよく応じてくれる。

 

アメリカだとステーキの焼き具合またはチキンや魚料理の火の通り具合などが希望通りでなかった場合や、出された料理が冷め気味だった時など、一度出された料理を厨房へ送り返すことはさほど珍しくない。いつだったかユーチューブで見た日本の番組で、日本のステーキ屋さんでステーキの焼き具合に満足のいかない客(日本人)が焼き直しを催促したところ、番組出演者たちから非難ゴーゴーだったのを観てちょっと驚いた。 私でも同じ行動をとるかも、と。。。 特にステーキ専門店ならなおさらのこと、お店の方が丁重に謝ったうえでお取替えというのは、アメリカだと割と一般的だと認識している。少なくとも、“いちいち細かい所にうるさい失礼なクレーマー客”というレッテルを貼られることは少ない。

 

これらの点に関して言えば、アメリカ人の型にはめる必要がないという姿勢と、適度な適当感覚が産んだ柔軟性あってこその対応と言えるのかもしれない。

 

この彼らの“テキトー加減”について、もう少し具体的に次回の投稿で綴ってみることにしよう。


りぷり